「塾業界に就職すると、他の業界へ転職するのが難しい。」
「子供に勉強を教えるスキルは社会で活用できない。」
このように感じたことありませんか?ちなにみ、私は何度もありました・・・
「あのとき、この会社にしなければよかった・・」と後悔はしたくないですよね。「このまま、この業界に就職していいのかな?」と何度も迷いました。それでも最後には、アルバイト時代の「経験」と「やりがい」が背中を押しました。実際に働いてみて、大変なことも多いですが、後悔はしていません。
ここでは、塾講師が本当につぶしのきかない職業なのかを考えていきます。この仕事に就かなければよかった・・と後悔がないように一緒にみていきましょう!
・塾講師は本当につぶしがきかないのか・・・?
目次
塾講師からの転職は難しい
結論、塾講師の経験は異業種では役に立たないと評価される。
私もこの話を聞いて驚きました。なぜこのように評価されているのでしょうか?
外の世界を知る機会が少ない
塾講師は基本的に生徒とその保護者としかコミュニケーションを取りません。
同じ社会人と関わりを持つ機会が極端に少ないのです。そのまま、外の世界を知らない30代になった場合、他の企業はどう思うでしょうか?
「この人で本当に大丈夫かな?」と思いますよね。
塾講師の仕事が「子供に勉強を教えること」だから
子供への指導力は家庭や育児をする上では欠かせません。それができずに、困っている保護者の方を大勢見てきました。指導力は決して使えない能力ではありません。
ですが、そのスキルは子供を相手にしたときに限られます。教育とは違う業界に進む場合、そのスキルが役に立たないことが多いのです。
この力を応用するのなら、活躍できる場面を思い描いて普段から仕事をしていきましょう。「教える内容」ではなく、「教え方」を極めれば他にも応用できる道が見つかります。
塾講師をして得られるもの
塾講師は人と関わり続ける仕事です。
そのため、対人系のスキルは基本的にすべて磨くことができます。
私はこの仕事についてから「自分が人として成長したな」と感じることがあります。それこそ、私は人とコミュニケーションをとることが苦手でした。自分から知らない生徒に話しかけるなんて絶対にしませんでした。
しかし、この仕事に就くと、知らない生徒でも話しかけに行かなければなりません。たとえどんなに人と話すのが苦手でも、「変わらないければ」と気持ちさえあれば間違いなく話せるようになります。
だからこそ、塾講師は気持ちさえあれば、成長せきる職場だと思います。
言葉を伝える力
個別指導に通う生徒は勉強することが苦手な子が多いです。
そのため「勉強しろ!」の一言では勉強させることはできません。その前に、なぜ勉強するのかを納得させなければならないのです。
子供たちの姿勢を変えるのには苦労しました。今も試行錯誤の真っ只中ですが、昔に比べて言葉の伝え方はだいぶ良くなってきたなと感じています。
どのような言葉をかければ、生徒に届くのかを知るには、何度も挑戦してみなければなりません。だからこそ、その機会に恵まれている環境では自然と伝える力が身につきます。
マネジメント力
言葉を伝える相手は生徒だけではありません。一緒に働いてくれるアルバイトの先生たちにも必要です。むしろ、こっちの方が本命と言っていいほどです。
なぜなら、生徒の成績はアルバイトの先生の実力にかかっているからです。正社員しかいない塾なら、この力は必要ありません。全員がプロなら自分の授業をひたすら探求すればいいので使う機会は訪れないでしょう。
しかし、アルバイトの先生は基本的には初心者です。教える経験がない学生がほとんどのため、どのように指導をすれば成績が上がるのかを伝えなければなりません。
ですが、その時に伝え方を間違えれば反感を生みます。
この人に付いていきたいと思わせられなければ、その人が自分の理想通りに育つことはないのです。人を通じて結果に出すことが個別指導を運営するには必要な能力です。
それを入社1年目から経験していくことは大きな財産になると思います。
本音を引き出す力
生徒も先生も含めて、その人がどう思っているのか本音を引き出すことが非常に重要です。
これができなければ人を動かすことはできません。相手の利にかなった指導や育成ができなければ、言葉は力を発揮しないからです。
そして、それは保護者相手にも言えます。教育は他のビジネスとは違い、お金を払う人と、サービスを受ける人が異なる珍しい職業です。そのため、お金を払ってくれいる保護者の満足度を上げるのはかなり難しいです。それこそ、どこを目標にしているのかで満足度は変わっていきます。
- 子供が平均点以上取れればいいのか?
- 5科目で450点以上取れるようにして欲しいのか?
- 家での勉強習慣が変わることを望んでいるのか?
これらは家庭によって様々です。そのため、面談の時に保護者の方とゴールをすり合わせることが必要です。ここの作業に手を抜いてしまうと、全く結果はついてきません。
相手がどのように思っているのか、引き出すことが結果を残す鍵になります。
人と関わることなら、どんなスキルでも身につけられる
結論、塾講師になって「どのようなスキルが身につくのか」は人によって異なります。
- 伝える力を強くしたのか?
- 言葉を引き出す力を身につけたいのか?
- 人を動かす力を持ちたいのか?
それらは、どれを極めたいと思うのかによって変わってきます。あなたが人と話すのが得意なら、話すことを武器に子供や保護者とかかり経験を積めばいいと思います。
話を聴くことを極めたいなら、個性の異なる多くの人たちと交流し、誰にでも寄り添える力を身につけることが必要です。企業にもよると思いますが、塾講師は勉強を教えるだけの職業でありません。
個別指導では生徒に限らず、先生や保護者にも言葉を届け行動を変えさせていくのが仕事です。
人の行動を変え、結果を残すことのできる人材はどの業界に行っても結果を残せる人になれるでしょう。
まとめ
塾講師はつぶしのきかない職業だと言われています。
転職がしにくいのも確かに事実です。ですが、得られるものは確かにあります。
それこそ、個別指導の塾は校舎あたりの正社員の人数が少ないため、初めからある程度責任を負って仕事に取り掛かります。それが負荷になってしまい大変なこともありますが、誰よりも成長するチャンスがいただけているのは確かです。
あなたが将来どのような力を身につけたいのか?どんような人になりたいのか?
それによって、なりたい自分像を塾講師の中に見出せたならチャレンジしてみてもいいのではないでしょうか?