人に勉強を教えるのは好きですか?
私は好きです。生徒が喜んでくれてると、頑張ってよかったと思います。
一方で、人に勉強を教えるのは難しい感じることもあります。
自分に講師は向いていないなと感じることも何度もありました。
みなさんには、そういった経験がありませんか?
目次
塾講師での挫折経験
私が勤めていた塾では、生徒の成績によってボーナスが支払われる仕組みがありました。
点数を上げればプラス評価がされ、下げればマイナス評価です。
担当する全ての生徒の成績を加点し、総合点で評価がされます。
結果を出すことができなかった
私はボーナスの制度がとても好きでした。
アルバイトでも働いた時間だけでなく、自分が出した成果に応じて賞与が発生したからです。
私は生徒の成績で他のどの先生よりも良い結果を出したかった。
それは、その塾の中で一番優秀であることの証明と、
どのような生徒であっても結果を出すことができる証明になると思ったからです。
私は自分の力に自信を持ちたかった。
私にはこれができると証明できるものが欲しかった。
それを目標に学生生活4年間を注ぎ込んできました。
しかし、結果は思い通りには出ませんでした。
結果が出ない原因
結果が出ないは私の力不足が原因です。
私には指導経験・指導技術が圧倒的に足りていませんでした。
「次こそは!」と何度も意気込み試験を迎えました。
ですが、それでも上手くいかず、自分の力不足に挫折しました。
「なんで思うように結果が出ないんだろう・・・?」
指導していない問題が取れていないのは仕方ありません。
難しい応用問題も一旦いいとしましょう。
それ以外に何で間違えているのだろう・・・?
それを知りたくて生徒の解答用紙を集め原因を探しました。
そしたら、「どうしてこれを間違えた?」と思えるものがありました。
間違えた問題には、授業で解いた問題と同じものがいくつも含まれていました。
テストと向き合い気づけたこと
生徒がテストで点数を取れていない原因は「精度の甘さ」と「基準のズレ」でした。
- 授業中も、必ずどこかの問題を間違えている。
- 単元を個別に指導すれば解けるが、単元を跨ぐとわからなくなる。
- 学校のテストは授業で指導している問題より若干難しかった。
このことに気づけていませんでした。
だからこそ
- 「自分がこれなら80点取れる!と思える基準と試験の難易度は一致してますか?」
- 「授業で指導した内容であっても、それを絶対に間違えないと言えますか?」
- 「2周・3周解いたとしても、その子が全問正解すると確信できますか?」
このことを問いかけて授業プランを考えていくべきでした。
挫折を乗り越えたから、学べたこと
- 学校の試験のレベルを把握すること
- 授業は教えるのではなく、質問をして引き出すこと
- コミュニケーションを積極的に取ること
この3つを大切にすることを決めました。
基準を揃える
生徒を指導する上で、テストの難易度を把握することは非常に重要です!
基礎だけで80点分出るテストや、逆に基礎が50点分しか出ないテストとかもありますよね。
人を通じて結果を出すときは、どのレベルまで仕上げるべきか基準を揃えることが大切だと学びました。
生徒の解答用紙を直接目で見て確認し、
- わかっているけど、ミスをしてしまったのか?
- 問題が難しくて解けなかったのか
この2つに分けて指導の方法を考えました。
そして、ミスした問題を最優先に
- 反復練習の意義を伝え、
- 演習量を増やし、
- 時間制限を設け、
- 「全問正解をするんだぞ!」と期待をかけ続ける
この4つを行い、基礎を徹底させました。
生徒に答えを言わせる
生徒と一緒に問題を解くときは、できる限り生徒の言葉を写すだけにしています。
- 「次に何するの?」
- 「それを計算したら幾つになるの?」
- 「haveは過去形にしたらどうなるの?」
このように自分で答えを言わないように気をつけています。
先生が答えを言いながら問題を解くほうが簡単ですけどね。
生徒に「ここまで、わかった?」って聞くと、なんて答えると思いますか?
9割くらいで「わかった!」と返ってきますよね。
それこそ、勉強が苦手な子ほど「わかった!」と言います。
「もう一回やってください」と答えられる生徒はあまりいないですよね。
それは見栄を張っているというより、やってみないとわからないからだと思います。
私はそのことがわかっていませんでした。
今では生徒に質問しながら理解させるようにしています。
コミュニケーション
生徒の理解してもらうには、普段からコミュニケーションをとることが大切です。
それはみなさんもよくご存知だと思います。
一度も話したことない子に授業するのって難しいですねよね。
それこそ、仲良くなった生徒と授業をする方が何倍も楽ですよね。
しかも、教えている方も楽しく授業ができますよね!
相手を知ると、自然と相手に合わせていきます。
生徒も心を開いてくれるので、質問されやすくなります。
そんな風に、コミュニケーションをとると互いに歩み寄ることができますよね。
私は困ったときは、まず話を聞いてみると決めています。
まとめ
私は塾講師をやっていて、よかったと思っています。
- 人にものを教えるのって難しい。
- そして、人に結果を出させるのはもっと難しい。
そのことを学べたからです。
きっと、本を読んだり、アドバイスをもらっても、本当の意味でこれらを知ることはできませんでした。
実際に経験したからこそ、自分の成長がありました。
あなたにも、塾講師として大変なことがあるかもしれませんが、そこを乗り越えた先に、あなただけの経験と成長が手に入ると思います。