塾講師になりたい人へ

塾講師の正社員がつらいワケとそれでも続ける魅力を解説

塾講師の仕事ってつらいと聞いたことはありませんか?

実際に、長時間労働の負担、業務の多さや、人手不足に伴う人事異動や採用・育成コストの大きさが負担になっているところも多くあります。

ただ、それでも続けているにはワケがあります。

今回は、塾業界には興味があるけど労働環境が心配で、続けていく自信がないと不安を抱えている人へ、業界の実態と続けているワケをお伝えてしていきます!

塾講師になる前に知っておいてほしいこと!

Q:塾講師の仕事ってどのようなイメージを持っていますか?

A:「子供たちに授業をすること」ですよね。

しかし、実際に子供達へ授業をする時間は、全体の半分以下です。企業によっては、正社員は教室運営だけを任され、授業を全くしないケースもあります。

だからこそ、「子供達に勉強を教えること」にやりがいや夢を抱いている人にとってはショックな出来事でしょう。正社員になって、一番最初に「つらい」と感じる場面はこのイメージとのギャップにぶつかることです。

あなたが理想とする働き方はどのようなものですか?

もう一度そこに立ち帰り、あなたの希望が叶う企業を選びをしていきましょう!

・塾講師の仕事は「子供に勉強を教えること」が全てではない。
・企業によっては全く授業を担当しないこともあるので、注意しましょう!
・理想と現実のギャップが大きいと入社してからツラくなる。

塾講師をしていて ” つらい ” と感じた瞬間

塾講師の仕事でつらいと感じる理由は主に3つあります。

  • 深夜や休日を使う時があるほどの労働時間の長さ
  • 一人では終わらないこともある業務の多さ
  • 生徒に直接関わるからこその責任とプレッシャー

他にもつらいと感じる瞬間はあると思いますが、一番多いのはこの3つになります。

ではもう少し詳しく中身を見ていきましょう!

休日出勤や残業時間が長いこと

塾講師の仕事は何より労働時間が長いです。

  • 平日は授業を夕方からしか行えないため、退社時刻は必ず22:00を超えます。
  • 入塾生が増える時期には8:00~23:00の15時間労働することも。
  • 生徒のテスト前は日曜日にも出勤し、週6で働きます。
  • 祝日でも関係なく授業あるため、休暇日数が最低限です。

これらは企業の運営方針によっても異なるため、一概には言えません。ですが、多くの塾講師が労働時間は長くてつらいと一度は思うことでしょう。

そのため、プライベートの時間や家族時間を最優先にしたい方には、オススメはできません。逆に、今は「経験」や「やりがい」を優先したい20代の方が楽しく働けるでしょう。

・塾講師は労働時間が長いことがつらいと感じる原因。
・プライベートや家族よりも、経験とやりがいを優先したい方にオススメ!

仕事量が多いため一人でこなすは大変

塾講師の仕事は「生徒に授業すること」以外にもあります。

そこには授業の準備、保護者面談、講習準備などが含まれます。仕事内容は塾によって異なりますが、校舎の運営に関わることならなんでも行うと思っておきましょう!

  • 校舎の掃除
  • 昨日の授業チェック・当日の授業準備
  • 保護者との進路面談・入塾面談
  • 保護者からのクレーム対応・電話がけ
  • 大学生アルバイトの採用・研修
  • 校舎のチラシやHPの作成
  • 講習の準備・会議  などがあります。

そして個別指導の塾の場合、正社員はひと校舎に2〜3人であることが多いです。仕事を分担し、協力しあわなければ終わりません。上司の適性次第では仕事量にバラつきが生まれるため、大変な思いをするかもしれません。

ただ、多くの仕事量をこなすことによって、マネジメント能力は身につきます。一方で、マルチタスクが苦手で、マイペースに仕事を行いたい人には向いていないかもしれません。

一つのことに集中して取り組みたい人は他はより仕事内容には注意しましょう!

先生が人手不足だと運営が大変

多くの塾は大学生を塾講師として採用することで校舎を運営しています。そのため、アルバイトの学生が採用できない場合、校舎を運営することができません。

特に、人手不足は地方や大学が近くにない地域ほど深刻化していきます。また近年では最低賃金の上昇により、飲食店と比べても給料に差はなくなってきました。これらの要因から塾講師の採用は困難になってきております。

Q:では、人手不足で先生が足りない場合、授業はどうすると思いますか?

A:現場の社員がなんとかするしかない。

先生は人手不足でも授業を用意できていないなら、正社員が代わりに授業できる人を探すか、振替授業等でなんとか回していくしかありません。それには時間もかかり、先生や保護者の不満も溜め込みやすいので想像以上に大変です。

だからこそ、先生の採用と継続率は非常に重要であり、大学生アルバイトの育成や気配りは校舎運営の軸になっています。そして、そこに結果が出るかは教室長の力にかかっているため、負担は大きいです。

つらくても続けて来れている秘訣

以上のことが、私が塾講師をしていて大変に感じたことです。

ですが、それでも塾講師をして良かったなと感じていることもあります。最後にそちらを紹介していきます。

成績を上げることに「やりがい」を感じられること

Q:学校の先生にはできなくて、塾講師にはできることってなんだと思いますか?

A:塾講師は一人の生徒に対して成績が上がるように関わることができます。

これは塾講師にしかできない仕事です。学校の先生ではすべての生徒に均等に接しなければなりません。なぜなら、学校の試験で生徒全員が80点以上取れるようにするわけには行かないからです。

一方で塾講師は担当した生徒全員が80点以上になることを目指して授業することができます。現実として、そうなることは稀ですが、それでも全員の成績を上げるために関わり続けることができます。

そして、そこでの関わりがあったからこそ、目の前で成長し、自信をつけてくれる姿を見れることが何よりも「やりがい」を感じるこ瞬間です。

この「やりがい」があるからこそ、「つらいな・・」と感じることがあっても乗り越えることが出ことができます。そして、長く働いている人ほど、この「やりがい」があったからこそ、続けてこれたと必ず言います。

「自分の力が誰かの役に立っていると感じられること」こそが、いちばんの幸福だと思っています。

自分の中で目標が定まっていること

塾講師を通じて得られるものはたくさんあります。一番は「人を動かす力」です。

それは、生徒だけでなく、面談で関わる保護者や、一緒に働くアルバイトの先生にも対象になります。人との関わり合いがすべてのこの仕事では、どのように行動するか、どのような言葉を選ぶかによって、人の行動が変わっていきます。

Q:もし、あなたが教室長になったら、生徒・保護者・先生・部下にどのようにかかわっていきたいと思いますか?

あなたの関わり方で、どのような校舎が出来上がっていくのかが決まります。だからこそ、塾講師としてどうなりたいのか、部下や周りをどうしていきたいのかといったビジョンを持っている人ほど成長することができ、楽しく働くことができます。

「あなたはどのようの校舎を作りたいですか?」

正社員がつらいと言われる原因【まとめ】

塾講師がつらいと言われる原因は労働環境が悪いことです。

プラベートの時間や、家族との時間を最優先にしたい方にはきっと向いていません。ですが、今は自分の成長や、やりがいを優先させたい人にとっては理想的な職場です。

人と関わり、直接「ありがとう」と言われることは滅多にありません。

だからこそ、自分を知り、どのような校舎を作り、どのような自分人なりたいのか夢を描きましょう!それが原動力になると思いますよ!

ABOUT ME
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大学生の頃に始めた塾講師バイトにやりがいを感じ、今でも現役の講師として働いています。今年で7年目になります。これまでの経験から、塾講師の魅力をお伝えしたり、気になる悩みを解決できるような情報を発信していきます。