結果の出し方には2種類のものがあります。
- 自分の力だけで結果を出す方法。
- 他人の力を借りて結果を出す方法。
あなたはどちらで結果を出すことを求められていますか?
正直に言って、1番はその人の才能によるところがありますよね。才能と努力と環境があって初めて結果に繋げられるのではないでしょうか?
逆に2番目は後天的な努力によって改善することが可能です。あなたができないことも、仲間の力を借りることができれば達成させられるものばかりです。だからこそ、多くの会社では部下を管理することが求められています。
そんな「人を通じて結果を出す」ことを求められているあなたに、全世界で1500万部以上売れている『人を動かす』という本を紹介していきます!そこには、部下とどのように向き合えば良いのかというヒントを得ることができる一冊になります。
今回はその内容から「人を動かす3原則」をもとに、今すぐ使える考え方を紹介していきます!
世界的名著『人を動かす』から学ぶ「理想の上司の振る舞い方」とは
目次
カーネギーが語る「人を動かす3原則」
まず『人を動かす』の著者であるカーネギーは、「人を動かす3原則」「人に好かれる6原則」「人を説得する12原則」「人を変える9原則」について述べており、人を動かすために必要な原則は合計で30個あると語っています。
その中でも「人を動かす3原則」は他の原則にも共通するものがあり、この3原則を軸に人との関わり方を実践していけば、あなたがまとめる組織は少しずつ変化していきます。
そして、その3原則をもとに「理想の上司の振る舞い方」に落とし込んでいきます。
- 盗人にも五分の理を認める
- 重要感をもたせる
- 人の立場に身を置く
理想の上司の振る舞い方
まず、想像してみてください。
- あなたが理想とする上司はどのような人ですか?
- あなたはどのような上司になりたいですか?
- 部下はどのような職場なら働きやすいと感じてくれるでしょうか?
答えは一つではありません。人によってその理想も異なると思うので、あなたの理想に役立てるものだけ聞いてくだいさい。
盗人にも5分の理を認める(人の意見を受け入れること)
人を動かす3原則の一つ目「盗人にも5分の理を認める」とは、どんな人であっても、相手には相手の言い分があり、それを受け止めてあげるということです。
これはあなたの部下にも当てはまります。どんなに反抗的な部下でも、どんなに無責任な部下でも「まずは相手の意見を聞いてあげること」です。
Q:「どうして相手の話を聞いてあげることが必要なのでしょうか?」
A:「どんな人であれ、自分が間違ったことをしたと思っていないから」です!
自分が悪いことをしたと思っていない人に「それはダメ!」と言っても、「なんでダメなんだよ!」と反発されるのが目に浮かびますよね。
だからこそ、まずはその人が「なぜそうしたのか?」を聞き入れてあげましょう。「もっとこうして!」と伝えるのは相手の意見を理解したあとが効果的です。
そしてここからは、余談になりますが、私が自分の意見を伝える際に私が気をつけていることがあります。
- 相手とは信頼関係を築けているのか?自分は尊敬されているのか?
- 相手の利(〇〇をするとあなたにメリットがある)を伝える。
- 他の視点(あなたに〇〇をされた側はどう感じると思う?)を考えてもらう。
- 批判「〇〇はしたらダメ!」ではなく、期待「もっと〇〇してくれる嬉しい!」で伝える。
特に立場が上がってからは、何もしていなくても威圧感を与えてしまうので、部下が萎縮しない形で言葉を伝えることを心がけています。
重要感を持たせる
人を動かす3原則の二つ目「重要感を持たせる」とは、相手の「自尊心」を満たしてあげるということです。
誰だって「君になら、この仕事を任せられる。」「君に頼んでよかった。」と言われたいですよね。私は言われたいです!「君には要はない」と言われるより何倍もいいですよね?そして、自尊心を高めてあげるのは上司であるあなたの仕事です。
Q:「自尊心を満たすためには、何をしてあげればいいでしょうか?」
A:「日頃から、笑顔で「〇〇さん、今日もよろしくね!」と声をかけ、「今日も生徒のこのことをちゃんと褒めてて良かったね!〇〇さんに授業を任せてよかったよ!」と褒めて、評価してあげること」です!
まずは、部下の働きぶりに注目してあげましょう!きっとミスや嫌なところは何も意識しなくても見えてきます。でも良いところは当たり前だと思ってしまうとなかなか見えてこないものです。
ほんの1分でもいいです!目の前の部下のために、少しだけ時間を作ってみてあげてください。きっと、これまで見過ごしてきて部下のいい部分に気づけるはずです。そして、ぜひそれを感謝を込めて伝えてあげてください。
他にも、『人を動かす』の本書には相手の自尊心を満たすアクションが載っています。ぜひご覧ください!
ここからは、また本書とはそれますが、重要感を与える時に「誰に期待をされるか」はとても重要ですよね。
誰からでも期待されて嬉しいわけではありません。普段から態度が横暴な人から無表情で「頑張れ!」と言われても嬉しくは思いません。だからこそ、仕事中の振る舞い方で3つのことに気をつけるようにしました。
- どんなに忙しくても常に笑顔で、楽しそうに働くこと
- 後輩と話す時はポジティブな言葉を使うこと
- 「この仕事が好きだ」と仕事への想いを語ること
どれも似たような内容ですが、要するに「ポジティブに仕事をすること」です。上司が楽しそうに働き、その仕事にやりがいや自信を持っているからこそ、その姿に共感してくれて、一緒に頑張りたいと思ってくれる人が現れてきます。
そんな人たちに、「いつもありがとう。一緒に働け嬉しいよ」と声をかけてあげたいたなと思っています。
人の立場に身を置く
人を動かす3原則の三つ目「人の立場に身を置く」とは、相手の願望を汲み取って、そこに働きかけることです。
人が最もモチベーションを上げて動く瞬間は「自分の願いを叶えようとするとき」です。だからこそ、部下の「こうなりたい!」「あれがしたい!」という願望には気を配るようにしましょう。
Q:「部下の願望を汲み取るには、何をすればいいですか?」
A:「部下の話を聞いてあげること」です。
最後に部下な話を聞いたのはいつですか?それも仕事での業務のことではなく、プライベートの話です。部下の願望や目標はそうしたラフな会話の中からしか汲み取ることができません。
気づいたら自分の自慢話ばかりしていませんか?相手の話を聞こうと意識しないと、つい話したくなっちゃいますよね。だからこそ、まずは聞き手に徹することです。
そこで、話を聞くことができたら、それを実現するために、この会社でできることを提案してあげましょう!それが叶えばさらに部下はあなたを信頼してくれます!
理想の上司の振る舞い方【まとめ】
『人を動かす』ではあなたがマネージャーとして結果を出すためのヒントが描かれています。今回は「人を動かす3原則」についてまとめてみました。
- 盗人にも五分の理を認める
- 重要感をもたせる
- 人の立場に身を置く
いきなり全部を実践するのは大変ですが、一つ一つ自分にできることから始めてみましょう。意識するだけでも部下の反応が変わってくるはずです。
『人を動かす』の本書では、他にも「人に好かれる6原則」「人を説得する12原則」「人を変える9原則」が述べられていますので、興味のある方はぜひ一読してみてください!!