塾講師になりたい人へ

塾講師がやりがい搾取に合わない職場の見分け方

塾講師にどのようなイメージを持っていますか?

  • 生徒に直接関われて、やりがいを感じられる。
  • 給料が高くて、稼ぎやすい
  • 予習をしないといけないから、大変そう・・
  • やりがい搾取って、よく耳にするなぁ

この辺りでしょうか?

実際に働くなら、いい職場環境で働きたいですよね。

ここでは学生時代に塾講師として働いていた経験と、運営スタッフとして働いている経験から、より良い職場の見つけ方をお伝えします。

実際に塾でのアルバイトはブラックなのか?

塾の職場環境は他の企業より劣る

塾での職場環境で気になる点はいくつかあります。

  • 授業の予習時間は賃金が支払われない。
  • 担当する生徒や授業が固定されているため、途中でシフトを変更することが難しい。
  • 曜日ごとの生徒の偏りによって、シフトの希望が通りずらい。
  • 当日に欠勤が出ると、代わりに授業を担当してほしいと呼び出される。

これらはどの塾でも発生する可能性があります。

特定の相手と長期間で関わり続ける仕事のため、仕方がない部分もあります。

たとえば、

  • 先生が指導内容を理解していない授業を受けたいと思いますか?
  • 塾に来るたび毎回先生が変わる授業で成績が上がりますか?
  • 先生の都合で授業の曜日が毎回変わる塾に行きたいと思いますか?

あまり受けたいと思いませんよね。

これらは生徒を指導する上で最低限の条件だと思いませんか?

これらを全て条件を満たそうとすると、どうしても塾講師の労働環境は他の企業より劣ってしまいます。

特にシフトの融通が効きにくいことや、時間外での授業準備は誰もが経験することだと思います。

気軽に稼げて、時間に縛られず働きたい人にはお勧めできません。

楽しく働くことができた(個別指導)

私も学生時代は塾講師として働いていました。

多少労働条件は大変なこともありましたが、それでもとても充実した時間でした。

自分が担当した生徒が「こんなに点数上がったんだよ!!」と笑顔で報告しにきてくれる瞬間はたまらなく嬉しいものでした。

自分の力が誰かの役に立っていると直接感じられる仕事に私は「やりがい」を覚えました。

もっと多くの生徒に貢献したい。

もっと多くの先生に成績を上げるやりがいを感じてほしい。

そう思い今まで続けてこれています。

労働条件は決して良いものではないですが、それでもこの仕事を通じて、自分自身も成長できたと感じられています。

一生は続けられない仕事ですが、若い間はこのやりがいに身を投じてもいいかもと思っています。

良い環境で働くには、どこを見ればいいの?

大学生はとても忙しいですよね。

レポート課題、サークル活動、アルバイトなどやらないといけないことが沢山あります。

その中で塾講師と大学生を両立させるためには環境が整った職場を選びたいですよね。

ここで気にしてほしい3つのポイントをお伝えします。

業務内容の確認(保護者対応は含まれるのか?)

塾講師の仕事ってなんだと思いますか?

もしかすると意外かもしれませんが、授業をするだけではありません。

保護者への連絡や面談を担当する場所もあります。

振替授業の対応や最近ではリモート授業をする塾も増えてきています。

なので、塾によって業務内容は様々です。

指導力以外の力も身につけられるのはいいことですが、仕事の負担も増加します。

この中でいちばん大変で、悩む人が多いのは保護者への連絡でしょう。

大学生の身分で自分よりひと回り離れた人と直接相談をする機会は滅多にありませんので、緊張して、ストレスを感じる人は多くいます。

講師をサポートするシステムが整えられているか?

初めての授業はわからないことだらけです。

きっと、始める前から不安や緊張を感じますよね?

そんな時、頼りになる先輩がいてくれたと思いませんか?

教え方や困っていることをタブレットですぐに確認できたら安心しませんか?

人と直接関わる仕事だからこそ、サポートしていくれる制度が充実しているかは大切ですよね。

また、塾講師の仕事内容は生徒によって異なることもあります。

誰にでも、全く同じ授業をすることはありませんよね。

そのため、単に仕事内容を覚えただけでは、うまくいかないことがあります。

だからこそ、長期的に関わり、悩みを相談できる人がいる職場を選べるといいですね。

場所によっては、指導方法を丸投げして、全くサポートしてくれない塾もあるので気をつけください!

授業準備(時間外労働の負荷)はどれくらいあるのか?

先生として働くためには、予習することは必要です。

自分が解けなければ生徒に教えられないですよね。

しかし、その負担が大きすぎると働きにくくなりると思いませんか?

それで大学との両立ができるでしょう?

そこで、塾を選ぶ際には以下の点を確認してみましょう!

  • 指導内容は先生がいちから計画するのか
  • 生徒が使用するテキストは統一されているのか
  • 指導科目は固定されているのか
  • 授業準備のためのマニュアルや方法があるのか

これらの条件が満たされている塾ほど働きやすくなります。

応募する前にしっかりと調べ、より良い職場を探していきましょう!

まとめ

塾講師の仕事は労働条件が厳しいことが多いです。

決して楽して稼げる仕事ではありません。

気軽に稼げて、時間に縛られたくない人はやめておきましょう。

しかし、人に勉強を教えることが好きな人や、自分の力を誰かの役に立てたいと思う人には素敵な仕事です。

そして、どうせ働くなら良い環境で働いてほしいです。

生徒を幸せにし、自分の幸せになる。

そんな労働環境を手に入れるには、事前に塾について調べておくことが必要です。

事前準備が必要な仕事だからこそ、それをサポートしてくれる仕組みがあること。

そして、業務内容の負荷がプライベートとの両立ができること。

これらに注意して仕事を見つけられれば、やりがいを感じられる素敵な経験ができると思います。

やりがいを搾取されていると思えてしまう環境では決していい結果は出ません。

生徒を大切にし、自分も大切にできる場所を探しましょう!

ABOUT ME
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大学生の頃に始めた塾講師バイトにやりがいを感じ、今でも現役の講師として働いています。今年で7年目になります。これまでの経験から、塾講師の魅力をお伝えしたり、気になる悩みを解決できるような情報を発信していきます。